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第10日目

 11月1日  関空着 − 関空発 − 高知着    


ドーハ空港近くの上空にて



夜中の12時を回りました。そこにあった電話機です。
電話機ブースの下にコンセントが2つずつあり、これで携帯を充電することができました。

ツアーを募集する時にはドーハでは待ち時間が3時間ということで申し込んだのに、
出発直前の説明では航空会社が該当の便をキャンセルしたというので、ドーハ空港での
待ち時間が7時間になっていました。


ドーハ空港の夜更け。


そのうえ、出発の時刻になっても動き出す気配がありません。
やがて機内アナウンスで10個ほど荷物がまだ届かないので10分ほど待ってくれと案内がありました。
10分が20分経っても動きません。結局2時間ほど待たされました。
これでドーハには9時間もいたことになります。
その後やっと飛行機は飛び、3:58 機内食が出されました。
豆腐入りスパゲッティがメインです。珍しさと空腹で全部食べました。


4:32 夜明けです。パキスタンの海岸部上空あたりです。


5分ぐらい経つと見る見る明るくなってきました。


7:08 うつらうつらしていたのですがふと窓の外を見ると、たぶんガンジス川の河口です。


この時の位置を座席のモニターで確認しました。


中国領内に入り、夕食として機内食が出たので和食を選びました。
なんとサーモンの巻き寿司が1個入っています。
それに、めんつゆと海苔のついた蕎麦も。
メインはチキン照り焼き、ごはんと野菜の煮物です。
本来の味ではないですが、なつかしく食べました。


モニターに最初に出たコースはヒマラヤ上空を飛び中国領に入る様に出たのですが、
全く違う南寄りのコースでした。
関空到着は日本時間の18:10でした。
予定では16:30でしたから、2時間遅れです。

 機内での説明では、機長が地上に連絡したのでバスや代替えの交通機関の予約などを、
カタール航空の地上係員がついて空港でお世話します、と言っていました。
しかし、空港に着いてからは、通常の遅延証明書の発行以外のそういうお世話は一切ありませんでした。
嘘つきは大嫌い!

カタール航空はドーハ出発の遅れを、荷物取り扱いのシステム障害であったと発表しました。
そして旅行出発直前にドーハでの中継時間を3時間から7時間に、当初の予定を4時間も変更したのもカタール航空です。
つまり、カタール航空のせいで今回のツアーの参加者はそれぞれが合計6時間もの貴重な時間を奪われてしまったのです。


 高知に帰ってきて、ほっとしました。今回は初めて旅行中に体調を崩しましたが、ずっと慣れない食事が続いて身体の免疫が弱っていたのだと思います。
 高知の野菜や魚はとても新鮮な食材で、その味を生かした料理です。昆布や鰹出汁のあっさりした料理を食べると、生き返る思いがしました。

 トルコの地元の味も食べて知ることは大事なことだと思うけど、私にとっては美味しい物ではないので毎日続くとたまりませんでした。その点、ホテルでの朝食が少し息抜きになりました。生のキュウリとトマトと、そしてゆで卵がほとんど毎日食べられましたから。

 さて、トルコの文化について感じたことは、文明の十字路ということばどおりトルコは東西文化の接点、交流点といえるでしょう。しかしその恩恵はイスタンブールやエフェソスあたりに根付いただけで、広い(といっても日本の2倍程度)トルコの国土全体には行き渡っていないと感じました。
 首都アンカラについては市内見学が設定されてなかったのでわかりませんでしたが、一番都会的であろうと思われるイスタンブールでも、ビルの間に見える平屋の家々の棟が波打っていたり、ビルの屋上には掘っ立て小屋のようなものがあったり、冬にはある程度の降水量があるのに雨漏りはしないのかと心配しながら見ていました。

 日本では、宿に着いてひとまずくつろいで部屋にある湯沸かしと、側に置いてあるインスタントコーヒーで一服など普通に無料のサービスです。
 しかし、トルコではインスタントコーヒーで一服は有料でした。他の人に聞くと有料だと袋に書いてあったらしいのですが老眼では気がつかず、つい日本の感覚でそれを飲んでしまいました。朝のチェックアウト前にホテルマンが部屋を巡回して回っていたのはそれを確認するためだったのです。チェックアウトで見事に料金をとられました。それ以後はホテルでは何にも手を出さずに過ごしました。

 地元の人々との交流はツアーではほとんどありません。観光地で土産物を買うために立ち寄った店の人や食事の場所のウェイターとのやりとりだけですが茶目っ気を出す人、事務的に扱う人、さまざまです。でもフランス人の澄ました様子、イタリア人の陽気な様子、エジプト人の純朴な様子などとはまたちがった様子を覗うことができたと思います。クルド人、アルメニア人、ギリシア人、ユダヤ人など、37族もいる、なんといっても多民族国家です。

 その他基本情報などについて
○気候
 カッパドキア周辺西部はポプラの黄葉やサクランボなど果樹の紅葉が一部見られました。夜はそれなりに冷えていると感じました。この時期、昼間でも風が吹くと寒いので通常の防寒上着は必要です。
 雨は、ツアー一行の中に晴れ男、晴れ女がいたのか、期間中、一滴も雨は降りませんでした。魔除けの「目」もいっぱい買いましたし・・・。だから雨の日にどれだけ寒いのかは分かりませんでした。
○通貨
 私の行った範囲では、表示はTLでもエジプシャン・バザールを含め、全ての場所でUS$で買うことができました。
 長時間待たされた乗り継ぎのドーハ空港内のマーケットでもUS$でOKだったようです。
 ATMは一度見かけたけど、使いませんでした。

○電源
 ほとんどのコンセントはSE型ですが、使うプラグはC型で良かったです。SE型コンセント

○水
 旅行社から毎日1人1本のミネラルウォーターがサービスされたので、特に困ることはありませんでした。
 無くなればバスのドライバーから買うことができました。
 水道水はかなりの硬度の石灰分の多い水ですので飲まないように。

○服装
 夏ではないのでそれほど肌の露出はないのですが、どうしてもスカート丈は短いので、女性はモスクの入口で風呂敷のようなものを巻くように言われました。

○撮影
 空港では飛行機のタラップから下りてすぐ、バスに乗るまでの間にカメラを乗ってきた飛行機に向けると、係員にダメッと怒られました。どうしてかなと思い返すと、人の流れが停滞することを極端に嫌っているようでした。保安検査時も検査通過後にテーブルの上に荷物を置いて立ち止まり、ベルトをズボンに通そうとしていると、あっちへ行けと怒られました。
 モスクでの撮影は、一般のモスクには行っていませんが、メヴラーナは廟(お墓)があるのでだめでした。アヤソフィアやブルーモスクは観光化しているのでストロボを発光しなければ大丈夫でした。
 鉄道はほとんど夜だったのですが、特に撮影について注意はありませんでした。
 スカーフをしている女性は、一瞬カメラを向けて笑顔の場合は安心ですし、そうでない場合は止めます。ブルカの場合は写してもあまり意味がありませんね。

○治安
 警官は背中にpolisなどの文字のある黒いジャンパーを着ていて、前から見ると警官とはあまりわかりません。交通警官は黄色いものを上に着ているのではっきりわかります。パトカーもわりあいあちこちに見えたので安心でした。
 外務省の情報もあり、かなり警戒して行ったのですが、ツアーのメンバーにはスリ、置き引きの被害もなくてよかったです。

○持参物
 パムッカレでの温泉では、水着だけでなく水泳帽も必要でした。
 同じくパムッカレの足湯では履き物をビニール袋などに入れて持ち歩きます。上がる時にはタオルが必要です。

○忘れ物は戻らない
 某ホテルで出発前にトイレに忘れ物をしたのに気がつかず、せかされるままバスに乗り出発してしまいました。
 バスが10分ぐらい走った後、忘れ物をしたことに気がつきました。添乗員に説明し、高額の連絡料金を支払って連絡をとってもらいました。
 するとホテル側から該当のものがあると連絡があり、日本に送ってもらうように添乗員に依頼しました。
 添乗員の説明では直接自宅に送ってもらうことはできず、現地エージェントを通して日本に送るようになるので、日本に帰ってから連絡を待つようにとのこと。
 しかし、日本に帰ってから首を長くして2週間待っても連絡がありません。そこでこちらから旅行社に連絡すると、該当のものはなかったという返事のみで、現地での添乗員の話とはくいちがっていました。嘘つきは大嫌い!
 「海外での忘れ物や遺失物は戻ってこない」というのは本当でした。旅行の思い出をあまり汚したくないのでこれ以上追及はせずあきらめました。
 忘れものは高額なものではないけれど、大切にしていたものなので大変残念でした。

○その他
 ・携帯電話の電話やメールは着信にも一定の国際料金が必要。旅行中は雑多な着信がないように手配なり設定をするとよいでしょう。
 ・即席の味噌汁や粉末のポカリスエットを、出がけにスーツケースに放り込んだのが今回は本当に役に立ちました。


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