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上黒岩岩陰遺跡


2017年6月16日 愛媛県の久万高原町に行ってきました。

 久万高原町は愛媛県のほぼ中央部に位置し、旧久万町・面河村・美川村・柳谷村の4か町村が2004年8月に合併した高原のまちです。松山から国道33号線を三坂峠(720m)を越えて松山中央部から約34km。総面積は584平方キロメートル、標高1000mを超える四国山地に囲まれた山間の地域で、土佐湾へ流れ込む仁淀川から分岐した、面河川、久万川が縦走する水源地域です。(同町サイトより)

 以前、私たちが松山方面、小田深山、石鎚山スカイラインや美川スキー場などへ行くのによく経由した場所です。
 当時、御三戸(みみど)の大岩と呼んでいた高さ約40mの大きい岩が、今も面河川と久万川の合流点に聳え立っています。
 この交差点を松山方向に2kmほど過ぎると、久万川に架かる橋があり、対岸には石灰岩らしき大きい岩盤が見えていました。


遺跡入り口にあった「国指定史蹟 上黒岩岩陰遺蹟」の石碑と美川村の案内図です。


大岩と発掘後をカバーする保存屋根。


屋根の下に残されている発掘の跡など。
1961年の第1次から1970年の第5次調査まで、多くの大学や研究者達によって解明されました。


発掘の様子1です。


発掘の様子2です。

この遺跡に近接して久万高原町上黒岩考古館がありました。

 
入場券です。       そしてパンフレットの表紙です。


発掘当時、「石に刻まれたビーナス」として全国的に報道されました。
古墳の「土偶」は知っているけど「石偶」というものは初めてでした。
(14,500年前)


透明な台に乗せ、下側も鏡で見える、石偶の展示の様子。


カワニナなどの貝塚も確認され、貝殻を加工した装身具なども発見されました。


イノシシ、カワウソ、ムササビ、クマ、タヌキ、サル、テン、アナグマなど狩猟対象の骨も出土しました。
(10,000年前)


ほぼ揃った人骨の展示もありました。いろんな動物の骨や28体の人骨などもそうですが古い骨が
沢山残っていたのは、石灰岩があったおかげでカルシウムが溶け出さなかったようです。

 これらの他にも興味をひかれる出土品がいろいろありました。
 またこの施設では管理できない出土物も発掘した各大学にあり、施設の整備ができれば戻してもらえるのではという町民の希望もあるようです。
 この岩陰遺跡は縄文時代から何回か石灰岩の天井部分が落盤し、落盤ごとにそれまでの下の層が保存されてきていたのも特徴です。
 近くには上黒岩第2岩陰遺跡があり、同じ町内に標高千メートルを超える弥生集落の猿楽遺跡も最近発見されています。

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